カウンセリングで効果が見込めない方

カウンセリングは万能ではありません。

万能に効く内科薬がないのと同じです。

カウンセリングは全てを解決しますとおっしゃっている「自称」カウンセラーもたくさんおりますが、危険なことです。

そこで、このぺージでは敢えて効果が見込めない方を挙げさせていただきます。

なお、先に申し上げておきますが、「無理」と申し上げているわけではありません。

下記に挙げるようなことがらが変化した段階でご連絡をください。

その場合、お力になれることがあるでしょう。

 

 

1.精神科的症状が重く、医療を緊急に要する場合

例えば自分を傷つけてしまう可能性(最悪自殺)や、他者を傷つけてしまう可能性(最悪、傷害や殺人)がある場合、幻覚妄想が激しい場合などは、カウンセリングをしているよりは医療による緊急の措置を行った方がよいでしょう。

カウンセリングは落ち着いた後から始めることはできます。

しかし、万一のことがあった場合、取り返しがつかなくなってしまいます。

こういった状態に該当されると判断される場合、カウンセリングよりも精神科医療をまずはお勧めいたします。

 

 

2.困り感

何らかの精神疾患、心的な状態があったとしましょう。

それが本人にとって何ら不利益をもたらさない状態なのであれば、そもそも困らないのです。

ほんのわずかでも「こういったところで日常が困るなぁ」というところがあれば、そこを切り口にカウンセリングを行っていくことは可能ですが、「全くありません」という場合、周囲の方の協力がない限りはカウンセリングを継続していくことが時に困難になります。

いわゆる、完全なる病識の欠如とも言えます。

ただ、「全く何も困っていません」という方に限って、周囲の方は「本当に困っています…」ということも往々にしてよくあるのですが…

 

 

3.自分で治療に参加されない方

どんな病でもそうですが…

「100%誰かが何とかしてくれる」と思っている限りは改善は見込めません。 

 

何とかするお手伝いはもちろんできますが、最終的にはご自分の人生です。

たまにいらっしゃるのですが、「カウンセリングに行けば、話を聞いてくれて何とかしてくれる」というのはありえません。