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「スマートフォンが危険にさらされています」|不安を利用した手口、その心理的理解と解決法

ここ数年、スマートフォンが急速に普及をしています。

インターネットにブラウジングは、もはやPCではなく、モバイルで見る時代になってきているとも言えます。

一方で、新しいものが出てくると、新しい手口の詐欺も増えてくるのが困ったものです。

今日は、半分くらいはコラム、半分くらいは心理的な話です。


「あなたの携帯が危険にさらされています」

手口からご紹介いたします。

何気なくスマートフォンでネットをしていると、突然

「あなたの携帯が危険にさらされています」とか

「アップデートしてください」とか

自分が求めている画面ではなく、突然画面が切り替わって現れたことありませんか?

↓こういうのです。(実際にスクリーンショットしてきました)

こんな画面がいきなり出てきたらびっくりしてしまいますよね。

「なんだなんだ!?」

「書いてあることがわけわからん」

「危険にさらされている!?」

「googleっていかにもだぞ」

などなど…

 

人間予想していない情報が突然現れると、当然混乱しますし、恐怖します。

そして、この手の「広告」は、ちょっとアンダーグラウンドなところによく設置されていたります。

(最近は某有名自転車販売業のお店(私が常連)がこれをやられていましたが…)

 

そのため、実際に見ている人は後ろめたいところがあるため、それを隠してしまいたいという心理も働いています。

すると、ついついインストールしてしまったり、、「OK」をタップしてしまいがちなのですが…

 


結論…そのページを閉じて無視です

この類の「罠」の目的は、何らかのアプリを「インストール」をさせることが基本的に目的です。

なので、インストールをしてはいけません。

 

上述の何らかのアプリというのは、例えばクレジットカード番号を勝手に送信するものであったり、住所録を勝手に送信するものであったり、アカウントやパスワードを勝手に送信するものであったりします。

ウイルスによる破壊も一部はあるようですが、あまり「お金」にはなりにくいものですよね。

その他には広告アプリを入れたりとか、アフィリエイト(紹介金みたいなもの)が発生するアプリをダウンロードしてもらったりとか…

 

いずれにせよ、繰り返しにはなりますが、何らかのアプリをインストールしてもらうことが目的です。

 

逆に言えば、インストールをしなければさして問題はありません。

 

 


相手に情報が洩れているのでは…?

これも結論から。

「大したことない情報は洩れていますが、大事な情報は一切洩れていません」

 

Windows95くらいの時代から、ある程度の情報は相手に伝わっているのです。

(診断くんってgoogle検索すると、すぐにわかります)

例えば自分の使っている端末名は何か、だいたいどの辺からアクセスしているのか、ブラウザ(インターネットをする時に使っているアプリ)は何を使っているのか、などです。

これらは、はっきり言って大したことない情報です。

ついでに言うと、ホームページ運営している人は概ね把握しています。

例えば、google analyticsという、誰でも使えるものを利用すると…

こんな感じです。

↑上記画像は、当HPに何のモバイルで来ているかを適当に条件を付けて抜いたものです。

iPhoneダントツですね(笑)

さすが日本で一番普及しています。

 

このような情報は相手に伝わってもはっきり言って問題ありません。

むしろ、アプリをインストールして情報を伝える方が大問題です。

 


インストールしちゃったよ!

という方、まずは落ち着きましょう。

そして、スマートフォンの「設定」から「アプリ一覧」的な項目を選択しましょう。

こういう↑やつです。

ここに、覚えのないアプリがあったら、即アンインストールしましょう。

よくわからないアプリ名があった場合、そのアプリ名をgoogle検索してみるのもいいですね。

これでひとまずは、それ以上の流出はありません。

ただ、それまでに流出されたものに関しては取り返しようがありません。

そのため、次の自衛策が必要になります。

つまり、既存のパスワードの変更などです。

それによって次の被害を食い止めることができます。

Facebook乗っ取りとかも、結構な数がこれによる被害ではないかと思ってます。

 


不安・恐怖の心理学

これだけで一冊本が書けちゃうくらいのタイトルなのですが…

ここでは簡単に。

 

不安・恐怖を感じると人はどうするのか?

当然ですが、解決しようとします。

心にずっと不安・恐怖があるのと、穏やかになること、どっちがいいなんて選ぶまでもありません。

そして、人間は安心を得るために結構な労力を払えたりします。

 

このような手口は、画面の上の方で不安を煽り(危険にさらされているとか、ウイルス感染したとか)、言ってしまえば大事な携帯電話を「人質」にとるわけです。

そのうえで、画面下の方で「タップすれば安全・安心だよ」というメッセージを出し、インストールをさせようとするものです。

 

昔からある詐欺の手口と言えば手口ですが、やはり人類という種はそう簡単に変わるものではありません。

突然に不安を煽られたことによりタップしてしまう(詐欺の手口にひっかかってインストールしてしまう)ということもあるでしょう。

実に巧妙な手口ですね。

 

では、どのように対処したらよいか?

実際の対処は既に述べた通りですが、心の上では正しい知識を持つということがまずは必要です。

正しい知識があれば不安になることもありませんし、インストールすることもありません。

また、証拠を残した上で(スクリーンショットをする)、他の事例がないか冷静になって探してみるのも必要です。

(当サイトでもそういった方に安心がお届けできればと思って、ブログ記事アップしております)

正しく理解できれば、対処も自ずと見えてくるものです。

 

今回はスマートフォンの話題でしたが、実際にはメンタル的な問題も時に同じことが起こりえます。

不安・恐怖で日常的にお困りのことがある方も、ひょっとしたらカウンセリングを通じたご自身の理解によって、改善が見てくることもありますよ?

 

ご興味あれば、こちらからお申込みください。

 

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よろしくお願いします。